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【プランナー監修】リフォームでこだわりたい室内ドア!どんな種類がある?何ができる?

2024年9月10日(火)
機能性とデザイン、どちらも妥協したくないのが室内ドア。インテリアに与える影響も大きく、既製品も造作も、こだわるお客様が多い部分です。室内ドアを決めるにあたって気をつけたいポイントや、これまでのステキなドア事例などを、スタイル工房の黒沢プランナーに聞いてきました。


チーフプランナー 黒沢 拓也
二級建築士、インテリアコーディネーター

時間の経過と共に変わっていく暮らしの変化も想定したプランと、建物のポテンシャルを生かした美しいラインのおさまりに定評がある。



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目次

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室内ドアにはどんな種類がある?それぞれの特徴は?

「引き戸が主流ですが、あえて開き戸を選ぶ方も」


「代表的なものに、ご存じのとおり開き戸と引き戸があります。あとはコンパクトに開閉できる折れ戸は、収納やお風呂の入り口によく使われますね。

引き戸は最近、天井に設置する吊り戸が主流です。床にレールを取り付けなくてよいので、フラットに床がつながりスッキリした見た目に。ロボット掃除機とも相性がいいですね」(黒沢)

引き戸には、開け放つと戸を壁に隠してしまえる戸袋タイプや、開口部が広くとれる3枚引きタイプも。前後にドアもぶつからないし、圧倒的に便利な気がするのですが、開き戸から引き戸にするリフォームが多いのでしょうか?

「確かに引き戸に変えたい、というご要望は多いですが、物理的に取り付けられない場所もあります。戸を引き込む壁スペースが確保できない場合ですね。

また、ドアノブを好みのものに付け替えたいから、あえて開き戸を選ぶ方もいらっしゃいます。真鍮のドアノブやアンティークショップで見つけたハンドルに付け替えたり。引き戸はフラットなので、金具部分のデザインを凝ることは難しいですから」

なるほど!取っ手にこだわることができるのが開き戸のメリット、という考えもあるのですね。

 

場所ごとの気をつけるポイント&選ぶべきドアは?

「リビングは温熱環境、水まわりは動線に気をつけて」

室内ドアというとリビングや水まわり、収納、個室のドアと複数ありますが、それぞれの場所におすすめのドアはあるのでしょうか?

「まず、室内ドアの主役ともいえるリビングドアは、インテリアの重要なポイントになります。廊下への採光を考えてガラスを入れることが多いですが、透明ガラスだけでなく摺りガラス、模様ガラスにしたりと視線の通り方を調節することができます。小さいお子さまのいるおうちは、下半分は板にしたり、ガラスをアクリルに変えるなどの配慮も」

リビングのドアは、室内の温熱環境にも影響するので取り付ける場所にも注意、とのアドバイスも。マンションの場合は玄関ドア→廊下(個室とバス洗面・トイレ)→リビングドアというケースが多いですが、ヒートショック防止に水まわりをリビングに取り込む事例も増えてきました。

「玄関すぐの廊下にドアをつけるか、リビングの入り口にドアをつけるかで迷って、両方につけたお客様もいらっしゃいました。季節によって開けるドアを使い分けたい、とのことで」

他には、洗面脱衣室のドアは家事動線に関わってくるため、開け放った時に邪魔にならない引き戸をオススメすることが多いそう。収納のドアは、通気性重視でルーバー扉にしたり。

「デザイン面では、マンションの場合はドアが廊下に並ぶため、色を入れるとごちゃごちゃした印象になりがちです。そのためリビングドアだけ目立たせて、後は壁に馴染むカラーやデザインなどを提案したりもします。

リビングドアの色はおうちのテーマ―カラーを選んだり、グレーや黒が最近の人気色だそうです。そのほかにも木製の建具や凝ったデザインも不動の人気を誇っています。それではここからは、実際の施工事例をチェックしてみましょう!

 

わが家のドア自慢① 既製品でもこんなにカッコイイ

【マンション|Panasonicのガラス入り引き戸】

大きなガラスで、廊下側まで見渡せるスタイリッシュなリビングドア。
 
人気の黒で、ライトレールと合わせて北欧調のLDKをシックに引き締めています。

 
リビング側からの光が廊下まで届き、視線も抜けて空間の広がりを感じさせます。
壁に収納できるタイプの引き戸なので、開け放つとリビングと廊下がすっきりとつながるのもポイントです。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_d01.html
 

【マンション|Panasonicの格子入り引き戸】


続いては、上がり畳が茶室のような佇まいの和モダンリビング。
やはりリビングドアはガラス入りで、光と視線が通るように配慮しています。


和のテイストに合わせて、木格子が縦に入ったデザインを選びました。
格子越しの優しい光が廊下に届き、玄関からの視線をゆるやかにさえぎってくれます。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s108.html

 

わが家のドア自慢② こだわり爆発!のオリジナルドア 

【戸建て|全面ガラスの造作引き戸】


LDKにつながる階段との間に設置したガラスの引き戸。
細いブラックの枠が洗練された印象で、視線が抜け圧迫感を解消してくれます。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s98.html
 

【マンション|ガラスと無垢材の造作引き戸】

 
枠に明るいグレー、真ん中に無垢材を加えたガラスの引き戸。
ガラスは向こう側を水中のように見せてくれる、拭きガラスみたいな模様入り。
このように、造作ならデザインだけでなく素材も自由に選ぶことができます。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_s120.html

 

わが家のドア自慢③ 思い出を大切に、既存を生かして

【マンション|元のドアをそのまま利用】


築14年と比較的築浅の中古マンションを購入してリフォームした例。
間取りはほぼ変えずに、ドアや床も積極的に既存利用しました。
もともとオシャレなデザインドアに、セージグリーンのキッチンを合わせて海外の邸宅風に。
使えるものは大切に使う既存利用は、お財布にも地球にもエコな選択肢です。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_o70.html
 

【マンション|既存ドアを塗装して再利用】


祖父母の所有していたマンションを受け継いだご家族。
築37年ということでスケルトン工事によって断熱や床の防音、配管類もすべて改修しました。

レトロなムードがかわいいリビングドアは、色を塗り替えて空間のアクセントに。
 
このように、塗装などで一部をカスタマイズして再利用することもできます。

https://www.stylekoubou.com/sekou/works/sekou_n55.html

 

まとめ

リフォームでドアを決めるのは、間取りと内装が決まってからのタイミング。「もし施主支給や造作を考えているなら早めに伝えてもらえれば、それも含めたプランをご提案します」と黒沢プランナー。既製品のなかでも迷ったら、いくつかパターンイメージを見せてもらうこともできるそう。迷いながら選ぶ楽しさもまた、リフォームの醍醐味ですね!

 
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