インテリアへの影響は床以上かも?!「天井」アイデア5選

リノベーションの際、床は「無垢材にしたい！」と決めている人がほとんどですが、天井については、はっきりイメージされていないことが多いんです。
しかし、空間のイメージを左右するという点では、床と同じくらいか、時にはそれ以上に重要なのが天井。意外と知られていない天井リノベのアイデアを集めてみました。


マンションリノベの王道！コンクリートの梁を現しに

最初はマンションリノベからご紹介します。
構造・規約面で可能であれば天井を上げて、空間を有効活用するリノベーションが人気です。


こちらのおうちも天井を取り払い、さらに2部屋分をつなげて、広々としたLDKにリノベーションしました。


横にも縦にも広がった空間が開放的で伸びやか！
壁をなくしたことで窓も多くなり、明るいリビングでくつろぐことができます。
5角形に区切り室内窓でつなげた個室は、キーカラーである深いブルーの壁に。
このおうちは、随所にブルーが巧みに使われています。


天井はフラットな部分は白く塗装し、出っ張った梁部分はコンクリートの地肌を現しに。
コンクリートの無機質な質感が空間にカッコよさをプラスしています。


キッチンの上部の梁も現しにして、フロアタイルの質感と馴染ませました。

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No.694　ディープブルーに抱かれて


すべてを現しにして、窓際にアクセントをプラス

おなじく、天井を上げたマンションリノベですが、塗装せずに全面を現しにした例をご紹介します。


こちらのおうちは、リノベーションの最初の打合せから天井の現しを希望されていたそう。
フラットな面も梁もコンクリートを見せ、窓際のみブルーでアクセントをつけました。
おく様が気に入って選ばれたという、キッチンカウンターの翡翠色のタイルとの対比もキレイ。


角部屋という恵まれた条件を生かして、ブルーの部分はL字型に。
窓際にはアイアンのハンガーバーも設置しました。
洗濯ものの取り込みのときや、ハンギングプランツを飾るのに便利です。


ライティングレールや照明、リビングドアにはブラックを選び、クールに引き締めています。
先ほどのお家もそうですが、黒を少しだけプラスすることでインダストリアルな味わいが加わります。
コンクリートとの相性は言わずもがな、ですね。

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No.719　自分たちらしい暮らし～Mia cara casa～


板張り天井はぐっと大人のイメージ

築33年のRC造の最上階ワンフロアの居住スペース。
一戸建てですが、イメージとしてはマンションリノベに近いのかもしれません。


リビングとダイニング部分の天井を板張りにし、ダウンライトでシックに演出しました。
キッチンカウンターの木目も美しく、木の質感を楽しむ空間に仕上がっています。


組み合わせる素材も艶のある白いタイルにブラックの天板と、木目をひき立てるものをセレクト。


天井高だけでなく、天井に使う素材を変えることで、空間が自然にゾーニングされます。
濃い目のブラウンがダイニングテーブルとも調和し、大人の団らん空間を演出してくれます。

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No.732　暮らしを追求したフルリノベ


職人技！シナベニアを貼った勾配天井

つづいては、スタイル工房の大工さんが自らの家づくりを手がけたという例。
「木をふんだんに使った大工らしい家に」という希望に合わせて、リビングの勾配天井を板張りにしました。


斜めの天井に梁などの構造材が様々な角度で接続するため、繋ぎ目をキレイに収めるのはまさに職人技！
オーナーである大工さん自身が「クロスに変更しようかな…」とくじけそうになったほど、施工が難しいのだそう。


それでも苦労した甲斐あって、クロスでは出せなかった柔らかみと雰囲気が生まれました。
ロフトに続く本棚を兼ねた互い違い階段も、大工さんならではの手仕事。
木の香りにつつまれた、心地よい二世帯住宅ができあがりました。

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No.652　大工がつくる大工の家 ～チームワークで叶えたこだわりの二世帯住宅～


既存を残して面影をしのぶ、という方法も

最後は、ご実家を受け継いでリノベーションしたおうちです。


1階の2間続きの和室のひとつを残し、ダイニングキッチン側をクリの無垢フローリングに貼り替えました。
時を経て飴色になった既存の柱や、羽目板張りの天井の色と馴染む色に塗装しています。


ライフスタイルに合わせてキッチンも対面式にして、カウンター越しに子どもの様子が見られるように。
床の間だったスペースを利用して、飾り棚とデスクも造作しました。


南側の和室は補修のみ行い、雪見障子や美しい建具の意匠もリビングドアに移設して再利用しています。
リノベーションならではの「既存を残す」という方法で、実家の思い出を大切に守った例です。

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No.727　温故知新　～みんなが嬉しい実家リフォーム～

まとめ

マンション、戸建てそれぞれに天井の楽しみ方があることが分かっていただけたと思います。天井を上げて構造を現しにするのは、防音面などの理由により規約で禁止されているマンションもあります。中古購入を検討されている方は、必ず購入前に確認しましょう。
板張りなど、特別な素材を使った場合はクロスよりもコストはかかりますが、空間が一気に格上げされます。全面ではなく、一部分だけ効果的に使えば、予想以上の費用対効果があるのが分かっていただけるはず。まずはご相談ください。