リノベのコトバ(パーケット)
2022年6月14日(火)
リノベーションデザインの大きな要素を閉める「床」。
無垢材が人気ですが、素材だけでなく、貼り方にも色々あるのをご存じでしょうか?
少し凝ったデザインにしたい人におすすめなのが「パーケット」。
寄木張りの床のことを指し、古い洋館や、昔の学校の床で見たことがある人が多いかもしれません。
・その歴史は中世ヨーロッパから!
長方形の床材をさまざまな幾何学模様に貼り合わせた「パーケット」の床。
17世紀に建てられたヴェルサイユ宮殿の床にも、パーケット張りの床の間が現存しています。
正方形や三角形、ひし形などのパターンがあり、宮殿クラスになると十字架をモチーフにしたものや、曲線で絵画を描くような豪奢なものもあります。
・一般的なのは「スクールパーケット」
現在、広く「パーケット」と呼ばれる床は、スクールパーケットのものを指すことが多いようです。
短い材4~6枚を並べた正方形を90°回転させながら連続させた市松模様で、古い木造校舎などで採用されていたため、この名前で呼ばれます。
どこか懐かしいレトロな雰囲気が人気で、シャビーシックのほか、コンクリート現しの壁などブルックリンスタイルのインテリアとも好相性です。
・木肌の色や大きさによって表情豊かに
寄木というだけあり、仕上がりのイメージがバリエーション豊かなのもパーケットの特徴です。
明るめの色の木材を選ぶと、北欧モダンな印象に仕上がりやすくなります。
逆に、濃い色であれば、昔の図書館のような重厚でクラシカルな雰囲気に。
個性を出したければ濃淡のある木をランダムに貼ったり、節のある木を選べばあたたかみがプラスされます。
リノベーションでオーダーするときは、単に「パーケットで」というだけでなく、どんなイメージのものかを施工例写真などで必ず共有するようにしましょう。