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【お気に入りの逸品】K様邸(No.693)~多肉をはじめとしたグリーン~

2020年3月9日(月)
のびたりねじくれたり。日々変わるさまが愛おしい

K邸のリノベーションで新しく設けられた、2階ランドリースペース。
ぽかぽかと陽当りのよいここで、たくさんの多肉植物がひなたぼっこしているのを見つけました。
「外は寒くなったので、春までここに避難させています」と奥様。

コケ玉や外国のドロップの缶など様々な容器に植えられた多肉植物は、20種類はあるでしょうか。
ぷくっとした産毛のある葉の先がギザギザ、子熊の手のひらにそっくりな「熊童子」。
矢じりのような葉が放射状に並んだひと鉢は「マサイの矢尻」。これは娘さんが「買って」とおねだりしたそう。
黒い葉がぐるりとロゼッタ状にひろがる「黒法師」や、コロンと丸い葉が幾重にも連なる「玉つづり」。
名前もかたちもユニークな多肉たち、いちばん最初のひとつを迎えたのは6~7年前のことだったそうです。

「動物園に行った帰りに立ち寄った道の駅で、無造作にプラスチックの鉢で売っていました。まずは形に惹かれて『なにコレ』って」。当時は今のような多肉ブームではなく、もの珍しさから手にとったのがきっかけでした。
後から調べて「七福神」という品種だと分かり、大切に育ててきましたが、残念ながら昨年、花を咲かせてから枯れてしまったそうです。
「どんどん脇芽が出てきて生命力に驚かされるかと思うと、ある日あれ?と思ったらもう、あっという間に枯れてしまったり…制御不能なところも面白くあります」。キレイに寄せ植えしても、伸びてバランスが崩れてくるのもまた味、とおおらかに楽しまれています。

秋の紅葉(多肉も葉が赤く染まります)や予想外に愛らしい花など、変わっていくカタチを観察しつつ「次はどんな器に植えようかな。どこに置こうかな」とわくわく、春を心待ちにする気持ちは、植物たちと同じですね。

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