空間をアーティスティックに演出。憧れのヘリンボーンを我が家に

なんでもないシンプルなお部屋を、ぐんとドラマチックにしてくれる「ヘリンボーン」模様。寄木細工のように組み合わされた木目が美しく、ずっと眺めていたいような芸術的なイメージすらあります。ただし、個性は強めなので、どのように取り入れるか迷う人も多いかもしれません。参考にしたいリノベーション例を集めてみました。

 

アンティークなイメージとはやっぱり相性◎

ヨーロッパ生まれということもあり、欧風のインテリアとの馴染みは抜群なヘリンボーン。


もともとアンティークがお好きで、代々受け継がれてきた家具や取集品をお持ちのお客様。
ウィリアム・モリスのクロスやモールディング、真鍮色のパーツなどのアイテムも吟味しました。


ヘリンボーンは、経年変化で深みを増したような色味にこだわりが。
シャンデリア、猫足テーブルと、まるで海外のおうちみたい！
流れる時間まで優雅なものにしてくれそうな空間です。


階段は、南仏のイメージで螺旋状の廻り階段に。
白と黒で塗り分けられた踏み板と蹴込み板が、どこかピアノのようなイメージにも。
オーセンティックなヨーロピアンハウスが出来上がりました。

この写真の事例詳細はこちら：No.805　for old times

 

マンションにも。音楽室をイメージした大空間リビング

北欧風インテリアや、マンションでもヘリンボーンは人気です。


音楽鑑賞や演奏が趣味のご夫婦で、楽器が置ける広い空間をつくりたいとのご希望でした。
そこで、リビングに洋室と和室の二間分を取り込んで広げ、広々としたライブラリールームに。
壁一面の本棚と、家族で使えるカウンターデスクも造作しました。


チーク材のヘリンボーン床はクリアオイル塗装で、木目の美しさをそのままに楽しんでいます。
光の当たり方によって豊かに表情を変えるところも魅力ですね。

この写真の事例詳細はこちら：No.166　演奏会のできる広々リビング

 

部分づかいでも存在感大。リビング以外の場所に

大空間以外でも十分に存在感を発揮するヘリンボーン。


マンションリノベ廊下部分をヘリンボーンにした例です。
面積としては小さめですが、玄関ドアを開けてすぐは、おうちの第一印象を決める大切な場所。
斜めラインの上がり框とヘリンボーン床、ブラックのドアでしっかりと個性を発揮しています。
ごちゃごちゃとモノを置くよりも、おうちそのものでセンスが伝わる玄関になりました。


LDKの床はチーク無垢材をプレーンに貼ったデザイン。
現しの天井や、キッチンカウンターのモールテックスの素材感が主役です。
インテリアのメリハリをつけることで、見せたいポイントをうまく効かせたリノベーションです。

この写真の事例詳細はこちら：No.804　廊下をなくして繋がる

 

気軽に取り入れるなら、フロアタイルもオススメ

ヘリンボーン床というと、貼るのも職人技が必要で、予算も工期もアップするというイメージがあります。


無垢材のヘリンボーンは確かにその通りですが、フロアタイルの商品も出ています。
とくに水まわりには、メンテナンスしやすいフロアタイルは嬉しいですね。
見た目もこんなにリアルで、ぱっと見では分からないほど。
トイレやキッチン、洗面室の水まわりにはこちらがオススメです。


こちらのおうちは、壁にもヘリンボーンの柄パネルを取り入れました。
オークの無垢フローリングとも調和し、インテリアの上質なアクセントになっています。

この写真の事例詳細はこちら：No.803　つなげて広がる2×4！

 

美しいヘリンボーン模様をタイルでも愛でたい！

木だけでなく、タイルをヘリンボーン貼りにすることもできます。


深いブルーのなめらかなタイルに、グレーの目地を組み合わせたキッチン。
ヘリンボーン模様の壁に、ウッドワンのキッチンが映える自慢のキッチンです。

この写真の事例詳細はこちら：No.776　Be colorful !



こちらは別のおうちで、玄関三和土のタイルをヘリンボーン貼りにしました。
一つひとつ色ムラのあるタイルのヘリンボーンが、玄関空間に美しい奥行きを与えてくれます。
ほんの少しシノワズリモダンなデザインの室内窓も、大人の雰囲気でステキですね。

この写真の事例詳細はこちら：No.660　これからの夫婦の暮らし

 

まとめ

見た目が開いた魚の骨に似ていることから「ニシンの骨（Herring bone）」という意味のヘリンボーン。その個性的な魅力に「憧れていました」と指定して取り入れるお客様も多いデザインです。魅力はなんといってもその見た目の美しさ。手がかかっているのが一目で分かるので、お部屋に重厚感を与えることができます。半面、複雑な模様が空間を狭く見せ、圧迫感が出てしまう場合があります。取り入れるときは場所やボリューム、色合いに配慮しましょう。