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飽きないけどシンプルすぎない。北欧インテリアに私らしさをプラス

2022年5月1日(日)
いまやインテリアの主流のひとつとなった「北欧インテリア」。冬が長く厳しい北欧において、長いおうち時間を快適に過ごせるように、木を中心に、自然を感じさせる色や素材で構成されたインテリアですが、もともと木の家に住む日本人と親和性が高いといわれています。シンプルなのに、家族にずっと寄り添ってくれる。似ているようでいて、それぞれ個性的でわが家らしい。そんな“いま”の北欧インテリアのおうちを集めてみました。

 

インテリアの仕上げは、やわらかな自然の光

ホワイトと木が基調になる北欧インテリアは、自然光のもとでとてもやわらかい表情を見せます。

リノベのネタ帳|北欧インテリア インナーテラス マンションリノベーション
こちらは、インナーテラスをつくったマンションのリビング。
テラスには洗濯物の部屋干しができるようにハンガーバーを設置し、床も水に強いフロアタイル敷きに。

リノベのネタ帳|北欧インテリア インナーテラス キッチンカウンター マンションリノベーション
キッチンカウンターのグレーのタイルは、マットタイプと光沢タイプを組み合わせています。
色味を抑えたぶん、質感でさりげなく個性を出しました。

リノベのネタ帳|北欧インテリア インナーテラス マンションリノベーション
天井まである造作の建具を開け放てば、リビングと一体の空間となります。
床の、オーク無垢フローリングとヘキサゴンタイルの切り替えもキレイ。
たくさん光をあびて、グリーンもすくすく育ちそうですね。

この写真の事例詳細はこちら: No.728 Hygge ~やわらかな光と自然素材に包まれて~

 

曲線に、ブラックをピリリときかせて

自然を思わせる曲線を取り入れるのも、北欧デザインのポイントのひとつ。
有名なところでは、フィンランドの巨匠・アルヴァ・アアルトの家具があります。
曲木によって自然の有機的な曲線を表現した椅子は、誰もが目にしたことがあるはず。

リノベのネタ帳|北欧インテリア 曲線 マンションリノベーション
こちらのおうちも天井と壁にカーブを取り入れ、照明や家具も丸みのあるかたちを選びました。

リノベのネタ帳|北欧インテリア キッチン・ダイニング マンションリノベーション
曲線があっても甘くなりすぎないのは、ところどころにブラックを入れて、引き締めているから。

リノベのネタ帳|北欧インテリア デスクコーナー スツール マンションリノベーション
デスクコーナーには、アルテック社のスツール60でしょうか。
前述のアルヴァ・アアルトのデザインで、100年近くにわたり世界中で愛されている椅子です。
座面に使われているのは、ミナ ペルホネンのファブリック。
かわいいのに、シンプルで機能的なところが、このおうちによく似合っています。

この写真の事例詳細はこちら: No.739 シンプルで開放的な空間は ディテールまでこだわって

 

北欧ヴィンテージ家具が主役のおうち

先ほどのおうちと同じ椅子を、別のおうちでも見つけました。

リノベのネタ帳|北欧インテリア ダイニング マンションリノベーション
こちらはテーブルもアルテック社で、奥のブルーリノリウム天板は入手困難なヴィンテージもの。
オレンジの照明はデンマークの老舗であるルイスポールセン。
こちらも、世界的にポピュラーなデザインです。

リノベのネタ帳|北欧インテリア ソファ マンションリノベーション
ソファはデンマークのゲタマ(GETAMA)社、ハンス・J・ウェグナーデザインによる1960年ごろのもの。
こちらのお家で10年ほど大切に使われ、最近リノベに合わせて張地を変えました。
つくりのいいものを長く使い、次代に引き継いでいくライフスタイルは、北欧ではとても一般的です。

リノベのネタ帳|北欧インテリア 雑貨 ムーミン マンションリノベーション
古いものも新しいものも、それぞれが実用的な道具として、生活になじんでいるのもこちらのおうちの特徴。
それだけに、飾るものは主役になるように、たっぷりと余白をとって。
ムーミンの人形はじめ雑貨たちの並べ方も、一つひとつ大切にされているのが伝わってくるようです。

この写真の事例詳細はこちら: No.793 vaalia ~大切に、暮らしを楽しむ~

 

ブルーを差し色にして、北欧に爽やかな海の風

北欧インテリアといっても、絶対にこうでないと!という決まりはありません。
好きなテイストやアイテムをプラスして、自分にとって気持ちのいい空間をつくるのがベストです。

リノベのネタ帳|北欧インテリア キッチン・ダイニング マンションリノベーション
こちらのおうちは、軽やかなマリンテイストを取り入れた北欧スタイル。
キッチンのブルーグレーのタイルと、パントリーのアールの入り口がポイントです。

リノベのネタ帳|北欧インテリア ソファ アクセントクロス マンションリノベーション
向かいの壁とソファには、ネイビーをアクセントに。
ボーダーを思わせるブラインドと、ブラックの室内窓もカジュアルなイメージ。

リノベのネタ帳|北欧インテリア 寝室 アクセントクロス マンションリノベーション
寝室の壁は、ブルー系でも優しいミントグリーンのアクセントクロスを選びました。
ブルーをベースに、家族の居心地のよさが計算されたリノベーションです。

この写真の事例詳細はこちら: No.746 日々の使いやすさとお互いの気配

 

無垢床じゃなくても、北欧スタイルはつくれる!
ここまで、無垢床のおうちを紹介してきました。
北欧インテリアといえば木、木といえば無垢材の床、となってしまいそうですが、そうとは限りません。

リノベのネタ帳|北欧インテリア リビング マンションリノベーション
こちらは施工上の理由で無垢の床が貼れず、コルクタイルを用いたマンションリノベ。
ダイニングテーブルや書棚にたっぷり木をつかい、窓からの緑の借景も相まって自然を感じられる空間に。
塗装で仕上げた壁にも、クロスにはない微妙なニュアンスがあります。

リノベのネタ帳|北欧インテリア LDK 建具 マンションリノベーション
建具も、木の質感豊かなものを採用しました。
このドアに無垢床を合わせると木の存在感が大きくなりすぎますが、コルク床ならすっきり。

リノベのネタ帳|北欧インテリア LDK アクセントカラー マンションリノベーション
クールなグラフテクトのキッチンやターコイズブルーのタイルで自分たちらしさを表現。
カラフルな差し色も、うるさくならずバランスよくまとまっていますね。

この写真の事例詳細はこちら: No.758 四季を愉しむ ふたりの特等席

 

まとめ

リノベの先輩には、最初から北欧を目指してというよりも、好きなものを追求していったら北欧デザイン、北欧インテリアに行きついた、という方が多いような気がします。それもそのはず、リノベーションの大きなテーマである「居心地のよさ」は、北欧デザインが目指すライフスタイルでもあるからです。とはいえ、なにを居心地いいと感じるかは人それぞれ。まずはテイストにこだわらず、好きなもの、居心地のいい場所をまずはプランナーに伝えてみてください。
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