【お気に入りの逸品】M様邸 No.793 ~ハンス・J・ウェグナーのソファ~
2022年5月3日(火)
ずっとずっと使い続けたい座り心地、佇まい
北欧ヴィンテージの家具や雑貨を一つひとつ集めて、愛着を深めているというM様。なにげなく置かれたソファは、デンマークで100年以上愛されているゲタマ(GETAMA)社の名品、GE240というシリーズのもの。
現在は生産中止となったとても希少なソファで、手すりが平らではなく流線型のものは本当に稀だそう。
「1960年代くらいのものでしょうか。これを見つけたときは本当にうれしくて、ちょっと予算オーバーだったのですが、当時悩んで悩んで購入を決断したことをよく覚えています」。
かなり思い切ったお買い物となりましたが、まさに一生ものの家具としておうちに迎え入れました。
特長は、デザインや座り心地の素晴らしさはもちろん、軽やかに動かせること。
ひとりでも移動できるため、気分に合わせて気軽に向きを変えています。
お話をお聞きしたときは壁ぎわに置いていましたが、「後ろ姿もとっても美しいのです」とM様。
現行モデルの横木ではなく、ヴィンテージならではの縦にわたされた木のラインを見せて置くこともあるそうです。
オリーブグリーンの張地で10年以上使ってきましたが、今回、リノベーションに合わせて張り替えました。
このブルーは家族で話し合って選び、最終的には息子さんが決められたそうです。
リノベでは、床もアカシアから幅広のオーク無垢材に変えましたが、「この方がソファに合う」とニコニコ。
これからもおうちに合わせて(ときにはおうちがソファに合わせて)大切に使いたいことや、「いつかは息子が受け継いでくれるといいな」とお話しされていました。