リノベのコトバ(工法)
2022年2月1日(火)
構造とどう違うの?というギモンも多い「工法」というコトバ。
構造は「建物がどんな素材でどのように成り立っているか」を、工法は「建物がどのように組み立てられているか」を指します。
・古民家リノベでたまに見かける「伝統工法」
日本で古くから発展してきた、柱と梁で構成される工法です。
柱や梁の接合部分も釘やボルトなどの金物ではなく、木で接合します。
長さや太さのある木材や熟練の大工の技術が必要なためコストも高く、一般の住宅では今はほとんど見かけません。
・木造で一般的なのが「木造軸組み工法(在来工法)」
構造の部分で日本の一戸建てには木造が多いと書きましたが、なかでも最も一般的なのがこちら。
伝統工法による木の建築技術を生かしつつ、接合部分を金物などで補強して強度を保った工法です。
・北米で生まれた「2×4(ツーバイフォー)工法」
建築基準法では「枠組壁工法」といい、約2×4インチサイズの木材の枠組みに接合した面材で家を支えます。
耐震性や気密性などの住宅性能は優れていますが、リノベの自由度は木造軸組み工法に比べると低めです。
・リノベーション時に注意が必要な「プレハブ工法」
プレハブ工法とは、あらかじめ、工場で生産された部材を現場で組み立てる住宅のことです。
大手ハウスメーカーでは、構造に関わらずプレハブ工法を採用している場合がほとんど。
工場生産の割合が大きくなるほど、天候などの影響を受けにくく、品質が安定しやすいためです。
ただし、間取り変更や構造部分に関わる大規模なリノベーションの際には注意が必要。
ハウスメーカーが独自の基準と方法で製造している部材も多いため、その住宅を建てたハウスメーカーか、一戸建ての施工経験が豊富なリノベ会社に依頼するのが安心です。