好きな本を手にとる喜び。リノベでつくった「書庫のある家」

本棚から段ボールに移してみると「こんなにあったの?!」と驚くのが本。「いい機会だから少し減らそう」。住み替えやお引越しを機に、たくさんの蔵書とお別れをした経験は誰にでもあると思います。とはいえ、またいつの間にか増えてしまうのも、本。ならばいっそのこと、蔵書のための場所をリノベーションでつくってしまおう！…ということで、書庫スペース、ライブラリーコーナーのあるおうちを集めてみました。

 

本と音楽にかこまれたリビングルーム

音楽や映画鑑賞が趣味というご夫妻のマンションリノベ例です。リビングの壁一面にはたくさんの本やレコード、CDなどを収めることができるカウンターデスクと本棚を造作しました。ヘリンボーン貼りのチーク無垢材の床がまるで音楽ホールみたい。こんなステキな環境で子育てなんて、将来が楽しみですね。

この写真の事例詳細はこちら：No.166　演奏会のできる広々リビング

 

イメージソースは「世界の本屋さん」

2階の2部屋をつなげて、たくさんの本をすっきりと収納したい、とリノベーションした例です。


たくさんの本をお持ちだったので、本屋さんのような本棚がご希望でした。
「世界の本屋さん」という本をもとに、オーナーさんとデザイナーでお互いのイメージの共有をしながら、お仕事とくつろぎのスペースをつくりあげたそうです。

この写真の事例詳細はこちら：No.303　無垢の木に包まれた大人の書斎

 

広間のようなリビングに、L字型書棚を造作

輸入住宅風の一戸建てリノベです。
キッチン＋ダイニングとリビングを独立させて、リビングはくつろぎの場所に特化したお住まい。
その一角に、ライブラリーコーナーを設けました。


書棚のある壁の向こうは洗面室で、実は壁が出っ張っている構造のお部屋でした。
壁をぐるりとL字型の書棚にしたことで部屋の変形が気にならず、整った印象に。
コーナー部分には雑貨を飾ったり、本の表紙を見せて置いたりとうまく使っています。

この写真の事例詳細はこちら：No.688　エンシェント・モダンな暮らし

 

リビングの一角で、ごろ寝しながら読書

間取りのよく似たマンションリノベ2例をご紹介。どちらも和室、洋室、キッチンが分かれたBeforeをひとつの広々LDKにリノベしました。和室の使い方に注目です。

カーペット敷きの図書コーナー

リビング横の和室を床をカーペット敷きに変え、大容量の本棚を造作して図書コーナーにしました。入口には飾り梁と柱をアクセントに。


子どもがぺたんと座って遊ぶにもいいスペース。本棚の一部はクロゼットを造作し、おもちゃなどを見せずにしまえます。

この写真の事例詳細はこちら：施工事例No.215　「昔の古い学校のようなイメージにしたい」


畳+本。時間を忘れそうな小部屋

こちらもリビング、和室、キッチンの仕切りをなくして一体化した広々LDK。和室スペースを畳コーナーに変え、天井までの高さの本棚を造作しました。


入口には縦格子をアクセントにあしらい、こぢんまりとした落ち着く空間に。時間を忘れて読書してしまいそう。

この写真の事例詳細はこちら：No.180　休日はおうちカフェで･･･

 

お家のいろんな場所で、本といっしょに過ごす

今日も好きな本を選んで、ベッドへ​

こちらは、プライベートスペースに書庫コーナーを設けた例です。2階の寝室には大容量のウォークインクロゼットとともに…。


壁面3面に天井までの書棚を造作した書庫が。眠る前のひととき、本と一緒に過ごすことができます。

この写真の事例詳細はこちら：No.220　築60年の風合を新しい型で受け継ぐ


何を聴こうか？選ぶのが楽しくなる飾り棚
こちらは本ではなくCDなのですが、もともと飾り棚だったスペース。リノベの際に大きさを合わせて造作しました。たくさんお持ちだったジャズのCDが美しく収納されています。


この写真の事例詳細はこちら：No.304　収納力UPで快適生活に


変形を活かした窓際ブックコーナー

メゾネットタイプのマンション。5角形の変形間取りが使いづらいことが悩みだったそうです。
そこで、変形に合わせて本棚を造作しました。

ラーチ合板で造作した本棚は味わいたっぷり。空間のアクセントになる、ちょっとした面白いコーナーになっています。


この写真の事例詳細はこちら：No.246　昭和時代の喫茶店のようないえ

 

まるで図書館！あこがれのライブラリーハウス

最後は、マンションの一室とは思えない迫力のライブラリーをご紹介します。マンションの洋室2室分をつなげ、中央にウォークインクロゼットを。その周りにコの字型でぐるりとライブラリスペースにしました。


右側は和室の押し入れの上半分を使って設けた読書コーナーです。床をコルクタイルに、壁は珪藻土を塗り、心地よく読書を楽しめるように。



こちらは読書コーナーを正面から見たところ。丸い柱やアーチを使ったデザインはオーナーさんのご希望だそう。


窓際のスペースも有効活用。リノベ前は、ひと部屋を埋め尽くすほどだったという蔵書もすっきりとおさまりました。


この写真の事例詳細はこちら：No.239　図書館のようなライブラリーがある住まい！！

 

まとめ

何千冊もの蔵書が手軽に持ち運べるのが魅力の電子書籍ですが、何度も読み返したい本、大好きな作品はやはり紙で所有したい、という本好きさんは多いのではないでしょうか。ページをめくる手ざわりや印刷された文字の味わい、本棚から取り出すときのワクワクした気持ちは、紙の本でしか味わえません。しかしその反面、モノであるだけにスペースをとる、ホコリがたまる、劣化するのも紙の本の宿命です。日焼けによる色褪せもあるため、書庫は直射日光が差さない場所、かつ湿気などがこもりにくい、風通しのいい場所につくるのがオススメ。書棚にぎっしり本を入れるのではなく、8割程度と心がけて雑貨などを一緒に飾ることで、見た目にも美しく、本のためにもいい環境になります。