洗濯動線の主役・洗濯機「ココに置くのが正解」が知りたい！

どんな家族構成のおうちにも必ずある家電といえば、冷蔵庫と洗濯機。特に洗濯機は給排水が必要なため、リノベーションのプランニングでも、早い段階で置き場所を決めておく必要があります。脱衣室でしょ？ってもちろんそれも正解ですが、脱衣室に置くにしてもその置き方や、そのほかの置き場所も知りたい！ということで、洗濯機に注目してみました。

 

【マンション】王道パターン！洗面脱衣室に洗濯機

まずは、最もベーシックな置き場所である洗面脱衣室。
お風呂の前にあることで、脱いだ服をそのまま洗濯できる便利さはやっぱり捨てがたいですね。


洗面室に入ってすぐ左に洗濯機、右にお風呂、向かいが洗面台というコンパクトな配置。
廊下のパイプスペースが専有部分に張り出してできたスペースに、うまく洗濯機を収めています。
廊下からは洗面化粧台が正面に来るため、洗濯機やお風呂には視線は届きません。


細かいですが洗濯パンの周りを木で囲むことで、洗濯機の存在感を和らげています。
上部には棚板も付けて、洗剤やタオルなどが置けるようにしました。

この写真の事例詳細はこちら： No.779　ワークとライフのベストなバランス

 

【マンション】リビング横の洗面室に置いて干しやすく

洗面室はいいけど、外干し派だからバルコニーが近いと嬉しいな…という方にはこの間取りはいかがでしょうか。


LDKのすぐ隣に洗面脱衣室をつくり、ガラス入りの建具と室内窓でつなげたおうちです。


バルコニー側にもガラス入りの室内窓を入れたので、暗くなりがちなマンションの洗面室もこんなに明るく。
チェッカーガラスにして、ほどよく視線を遮っています。
洗濯機は洗面台とお風呂の間に配置。
洗う時も干す時もコンパクトかつ省スペースにまとまっています。

この写真の事例詳細はこちら： No.781　くつろぎと心地よさを追求して

 

【マンション】盲点だけど便利…キッチンに洗濯機

マンションの例をもうひとつ。
構造上、間取を大きく変えられなかったため、内装を変えつつ生活動線を見直して暮らしやすくした例です。


壁付けのI型だったキッチンは、シンクをカウンターにして変形のL型に。


そしてなんと、洗濯機はキッチンの背面に！
この位置なら、お料理に集中しすぎて洗濯ものを干すのを忘れていた！なんてこともなさそうです。
床もフロアタイルでまとめられるので、意外ですが合理的な位置といえるかもしれませんね。

この写真の事例詳細はこちら： No.279　間取りを変えず、自然素材でイメージ一新

 

【戸建て】コンパクトなおうちの中2階に設置

ここからは一戸建ての例をご紹介。
戸建といっても、50㎡未満のコンパクトなつくりで、無駄のない動線計画が欠かせませんでした。


一戸建ては干すのは2階、しまうのは1階という間取りになりがちなため、洗濯ものを抱えて階段の上り下りが必要になることがあります。
こちらのおうちは中２階に洗濯機置き場をつくって、どこからもアクセスしやすくしました。
階段の上、黒いサッシの部分が洗濯機置き場です。


部屋干しできるスペースもあるので、雨の日や花粉の季節も安心ですね。
透明のガラス建具で洗濯ものを隠すこともできます。


このぴったり具合はお見事！
洗濯機に合わせてプランニングできるのも、リノベーションのメリットですね。

この写真の事例詳細はこちら： No.748　狭さを克服！120％の思いを詰め込んで

 

【戸建て】うらやましい！ひと工夫ありのランドリールーム

最近増えているのが、洗濯用のユーティリティ（ランドリールーム）をつくるおうち。


こちらは、洗面脱衣室とウォークインクロゼットの間につくった、ゆったりとしたランドリールームです。
洗濯かごの上部に窓が開いているのが見えますでしょうか？


実はこの窓、脱衣室とつながっています！
脱いだ服をここに入れれば、ランドリールームのかごに入るという訳です。
洗濯かごを持って行き来しなくてもよいので、洗濯動線が大幅にショートカットできますね。

この写真の事例詳細はこちら： No.789　ラクする。彩る。

 

まとめ

リノベーションを機に新調することも多いのが洗濯機。賃貸ではスペースがなく置けなかったドラム式を導入する方も多くいらっしゃいます。購入の場合は、ぴったり収まるように早めにサイズを確定してプランナーに伝えましょう。電源や給排水の向き等もあるため、サイズだけでなく仕様もあるとベターです。
また、量はもちろん、洗濯の頻度や時間帯によっても使いやすい洗濯機の配置は変わります。ふだんの家事のやり方等についても、しっかり打ち合わせで話すようにしましょう。