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「ワンストップ」ならココまでできる! 物件探しから理想の住まいまで【一戸建て編】

2017年6月25日(日)
リノベーション会社と不動産会社がタッグを組んだ「ワンストップリノベーションサービス」。「中古物件の購入」と「リノベーション」をひとつの窓口で行うことで、打合せの手間が軽減し、トータルで予算を考えることができます。さらに、内覧にリノベのプロが同行することで、構造(壁・天井・床)を見て、実際に施工可能かどうかをその場で確認できるメリットも。一戸建ての場合はとくに、間取り変更はどこまでできるのか、老朽化による安全性はどうかなど、チェックすべき点も多くなりますね。中古物件の内覧で気になったポイント別に、それらをリノベーションでクリアして、思い通りの住まいを実現した例をご紹介します。

 

気になるポイント①「なんだか暗い…。光いっぱいの暮らしは実現可能?」

中古の一戸建ての内覧で、よくある第一印象がこれ。
少し前までは、1階に台所と居間と水回り、2階に居室、という間取りが主流ということも理由のひとつ。また、2階リビングであっても、どんどん周りに住宅が増えて、新築当時の環境が保てなくなるケースも。
家の印象が暗いと購入を迷ってしまいそうですが、家族がくつろげる明るいリビングを!という希望に合わせた間取り変更で解決します。


住みたい街が決まっていて「ここで一戸建てを」と中古物件を探していたKさん。
「ワンストップリノベーションサービス」で築35年の2階建て住宅を見つけ、リノベーション前提で購入しました。


こちらがbefore(左)→after(右)の写真。
もともと1階にリビングがある間取りでしたが、日当たりのいい2階をLDKに間取りを変更。
Kさんこだわりの無垢材の床や造作家具を取り入れたリビングは、天井裏を開けて吹抜けとロフトを設け、より開放的に。
静かで落ち着く1階には寝室と子ども部屋を移動。
家族の時間をここちよく過ごせるお家にリノベーションしました。

この写真の事例詳細はこちら:No.377 お日さまの光を浴びる2階リビング



こちらのお家は、もともと2階にLDKと寝室があった築19年のお家。
生活の拠点を2階にしたいという希望に合わせ、寝室や個室は全て1階に移動。
2階は寝室を取り込んでリビングをひろげ、キッチンはリビングダイニングを見渡せる位置に。


水回りも2階に移動し、1階寝室で目覚めたあとは、身の回りの支度から食事、洗濯など全てを2階で行うことができるように。
家族の生活導線に合わせた間取り変更で、明るく快適な暮らしを叶えました。

この写真の事例詳細はこちら:No.539 暮らしの中心は2階リビングで
 

気になるポイント②「かなり古いけど、地震が起こっても大丈夫?」

築年数が古い一戸建ての場合、耐震性能は誰もが心配になるところ。見た目では分からない構造や基礎の傷みは、ぜひしっかり調査して、問題があれば解消したいもの。築年数が古くても、耐震・構造補強によって安全して暮らせる住まいにリノベーションした例です。


築30年のBefore(左)→After(右)です。
しばらく空家になっていたことから傷みもあり、耐震性にも不安がありました。
そこで、耐震診断を行い、建物全体の補強を実施。
とくに1階は基礎から補強し、外装も一新しました。


before(左)→after(右)
LDKはキッチンの向き以外は間取りをほとんど変えていないものの、天井を上げたことでより開放感が。


ダイニングとリビングの間には耐震補強のためにJフレーム(集成材の耐震用門型フレーム)を入れました。
床暖房もリビングからキッチンまで設置し、寒い季節もあたたかく過ごすことができます。

この写真の事例詳細はこちら:No.392 できることは自分たちで。コラボで作り上げた快適な住まい



こちらは築27年。耐震補強の筋交いをあえて見せてインテリアのアクセントとしています。
機能とデザインも、工夫次第で両立可能…という例。
一戸建てはとくに、プロのアイデアの引き出しが活かされるケースがたくさんありますね。

この写真の事例詳細はこちら:No.422 丘の上の2人の家



都内の賃貸住宅から、埼玉で中古一戸建てを購入しリノベしたお家です。
「のびのび子育てできる家に住みたい」と住み替えを決意されたそうです。
子どもが家の中をぐるぐる走り回れるように、1階はリビングと和室の仕切りをなくし、広々としたLDKに。
柱・梁の移動に合わせて耐震補強も行い、大空間ですが、強度は万全です。

この写真の事例詳細はこちら:No.234 元気いっぱいの子どもたちに、広々リビングを!
 

気になるポイント③「木造在来工法じゃないみたいですが、リノベできますか?」

関東では大部分の一戸建てが「木造在来工法」で造られています。一般的なリノベーションも「在来工法」を前提にしていますが、いいなと思った中古物件が、それ以外の工法だった、というケースも。「ワンストップリノベ」なら在来工法以外であった場合も、例えば「2×4枠組工法」や「ハウスメーカー独自の認定壁工法」など希望の間取り変更が可能かどうか、ある程度早い段階で確認することができます。

こちらは築33年の中古のRC(鉄筋コンクリート造)住宅。
隣家が3階建てで1階の日当たりが悪く、全体的に暗くて重たい印象だったそう。


家族が一緒に過ごすリビングは1階から2階に移動。
和室、洋室、階段室と分けていた間仕切りをなくしてひとつのLDKにしました。


階段室の吹抜けをリビングに取り込み、より明るく開放的な空間に。
RCならではの大空間が魅力の住まいが完成しました。



この写真の事例詳細はこちら:No.534 ペレットストーブのある家

【ワンポイント】
RCの場合、躯体の開口は構造の検討が必要になります。躯体と一体になった開口部のサッシも取り外しは難しくカバーリング工法という方法になるため、費用がかかります。
築年数が古いRC造のお家は壁に断熱材が入っていないことが多く、性能アップにはウレタン吹き付けなどの断熱材が必要になります。コンクリート直仕上げで内壁を作れない場合などでは、遮熱塗料(ガイナなど)を塗装する方法もあります。
また、同じRC造でも、構造によって以下のような特徴があります。どちらかあらかじめ確認しましょう。
・ラーメン構造…間取り変更の自由度は高め
・壁式構造…抜けない壁があり、間取り変更が難しい


続いては築18年の2×4(ツーバイフォー)住宅です。


枠組壁工法とも呼ばれるツーバイフォーは、2インチ×4インチの規格材で作ったパネルを組み立てていく工法。
木造住宅の一種ですが、柱と梁で力を伝えるのではなく壁で箱を作って床を支えている為、間取り変更の自由度は低めです。また、一般的には在来工法より耐震的には強いとされていますがその分、壁の量とバランスが重要で、開口部も制限されます。


こちらのお家は、2階の間仕切りをなくして広々としたワンルームのLDKにしました。
以前の洋室をキッチンに、キッチンだった部分をダイニングに変更。
ダイニングには、お子さんたちが勉強している様子を見守ることができるカウンターデスクと本棚を造作。
大きな間取り変更はできなくても、ツーバイフォーの高い耐震性に守られた、家族が仲良く暮らせるお家ができました。

この写真の事例詳細はこちら:No.320 子ども達のために 自然素材で楽しくリノベーション
 

まとめ

さまざまなポイントを解消して、希望通りの住まいを叶えた例をご紹介しました。物件購入前に希望が実現可能か、プロの目で見てもらえるメリットは一戸建てでもかなり大きいですね。
でも、なかにはどうしても希望に添う中古物件が見つからなかった人も。そんな場合はあきらめるしかないのでしょうか?
実は新築を建ててしまうという手段があります!中古物件探し→リノベ→それでもダメなら新築、と選択肢がたくさんあるのは安心ですよね。そのようにフレキシブルに新築に変更した例を最後にご紹介します。


「吹抜けのあるリビング」と、「趣味の演奏を楽しめる音楽室」のあるお家を叶えたかったSさん。
中古を買ってリフォームしたいと、希望の地域で物件を探したのですが、吹抜けと音楽室という希望がネックに。
このふたつを作ることのできる構造条件を備えた物件が、予算内で見つからなかったのです。


そんなときに、場所、価格ともにちょうどいい土地に出会い、新築に予定を変更。
2階リビングの吹き抜けと、専門家により音響設計された防音室を備えた、Sさんの理想通りの住まいが実現しました。

この写真の事例詳細はこちら:No.532 吹抜けからうまれた開放感と光に満ちた暮し
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