リノベのコトバ(バイオエタノール暖炉)
2023年1月31日(火)
冬になると、暖炉などのあたたかい炎を眺めたくなりますよね。日本の住宅地では設置にハードルの高い暖炉ですが、最近、手軽に取り入れることのできる「バイオエタノール暖炉」が注目されています。どのようなものなのでしょうか。
バイオエタノールは、使用する燃料の名前
バイオエタノール暖炉は、その名のとおり、「バイオエタノール」を燃料とする暖炉です。バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビなど植物由来の資源である「バイオマス」からつくられるアルコールのこと。燃やすときに発生する二酸化炭素と、植物が吸収する二酸化炭素量の均衡が保たれるカーボンニュートラルな燃料であるため、地球温暖化防止に役立つとされています。
ススや煙が出ず、部屋が乾燥しない
バイオエタノールを燃やしても、有害物質はもちろんススや煙はほぼ出ないため、部屋の空気が汚れることはありません。そのため、設置に煙突は不要ですし、排気のために壁に穴を開けたりといった工事も必要ありません。
また、二酸化炭素によって水蒸気が生まれることで、部屋が乾燥しないというのも大きな特長。
ただし、定期的な換気は必要です。
暖房としての機能は十分?
気になるのが暖かさですが、商品や設置場所によるものの15畳程度の部屋であれば十分に暖めることができます。しかし、ヒーターやエアコンなどと比べるとランニングコストは高く、薪ストーブほどの熱出力はありません。
そのため、メインの暖房器具としてよりも、友人や家族が集まった時に、インテリアや癒し効果としてバイオエタノール暖炉を使う…という人が多いようです。