畳や木の建具に癒される…和を取り入れたリノベ、その美しいバランス
2023年10月8日(日)
日本の気候や土地事情に合わせて進化してきた「和」のインテリア。木やい草など自然素材も多く使われ、思わず深呼吸したくなるような居心地のよさをもたらしてくれます。そんな「和」の癒しを取り入れつつも、モダンで暮らしやすいデザインに昇華したリノベーション例を集めてみました。
板張りの天井と、大きな窓の全面に使われた障子が印象的なリビング空間。
チーク材の床の深い色合いも見事で、貼る方向を合わせることで広がりと高級感が生まれました。
天井までの障子はリノベーションに合わせて造作されたもの。
カーテンとはまた違った、優しくも洗練された光を室内に届けます。
リビングの一角にあった和室は少し小さくし、正方形の半帖畳に貼り替えました。
同じ空間にありながらも少し奥まった茶室のように、陰影を感じさせるコーナーとなっています。
事例詳細はこちら:No.506 柔らかな陽光でくつろぐ住まい
壁の一部を撤去して一体感を持たせたLDKには、憧れのグラフテクトのキッチンとダイニングセットを。
ルイスポールセンのペンダントライトやアルフレックスのチェアなど、名作モダンデザインが映える空間です。
リビングの和室は半分に縮小し、床下に収納付きの小上がりの畳コーナーに。
コンパクトながら、高さを出したことと木格子によって、より独立感のある空間として機能させています。
お持ちの家具とも色味や質感がぴったり馴染んでいますね。
ずっとしまい込んでいたという自慢の茶道具たちも定位置ができて、いつでもその佇まいを堪能できるように。
子どもたちが泊まりに来たときは、天井スリットに格納したロールスクリーンをおろして客間としても使えます。
事例詳細はこちら:No.828 お茶香る 和モダン空間
こちらは2×4住宅ということもあり、第一印象はマンションに近いかもしれません。
既存の和室とLDKをひとつにして、1階につくった広々としたリビングスペース。
先代から受け継いだというポスターを主役に、深い木の色やタイルでレトロさをプラスしました。
リビングのすぐお隣りには、スキップフロアの和室を。
木のフレームでつくられたペンダントライトが、どこか懐かしい雰囲気を醸し出します。
模様ガラスの入った引き戸のリビングドアも、昔の瀟洒なおうちのイメージ。
ところどころに和の要素も加えつつ、洗練された和モダン空間に仕上がっています。
事例詳細はこちら:No.850 これからを暮らしやすく、ノスタルジーを織り込んで
中古戸建てを購入し、好みのデザインと住みやすい間取りにリノベーションすることにしたご夫婦。
DKとリビング、和室に分かれていた1階の間取りは壁をなくしてひとつの大空間に。
リビング収納の扉としてアンティーク建具を取り付け、空間のレトロなイメージを引き立てています。
塗装した床の色合いともよく馴染んでいますね。
キッチンやリビングドア、水まわりの建具や家具なども、お客様自らが古道具屋さんで見つけたり、DIYしたもの。
古民家のようなくつろぎ感と、軽やかな暮らしやすさが両立したおうちです。
事例詳細はこちら:No.617 simple&antique
出会ったのは、和の趣きが魅力の築48年の一戸建て。 水まわり設備の老朽化や耐震面、細かく仕切られた間取りや低い天井を解消すべくプランがつくられました。
もともとは、建築家が自分で住むためにこだわって建てたという家。
天井を上げて出てきた見事な梁は塗装して、そのまま見せることにしました
冬の寒さを解消するために窓を交換することも検討しつつ、既存の窓の趣を大切にしたいというご希望が。
そこで窓はそのまま残し、代わりに床に断熱材をプラス。
実はこの木のサッシは、いまはつくられていない貴重なものです。
昔の日本のおうちの縁側の表情そのままで、まるで映画や朝ドラの舞台のようです。
事例詳細はこちら:No.257 風と緑と光と 2人でつくるスローライフ
もちろん事例だけでなく、カフェや美術館などのスポットでもOKです!たくさんの「好き」を伝えることで、プランナーのアイデアの引き出しも開きます。
すぐにリノベーションの予定がなくても、スマートフォンなどにメモしておくのもオススメ。自分自身の好きな場所、好きなデザインを時々眺めることで元気がもらえます。
――――――――――――――――
目次
- マンションのリビングに造作障子。大人の和モダンリノベ
- 趣味の茶道を楽しむ小上がり和室を、リビングの一角に
- 昭和ノスタルジーがテーマの空間。主役はレトロなポスター
- 築27年の中古戸建てを、アンティーク建具で自分らしく
- 築48年の日本家屋。見事な梁や建具などを再利用して
- まとめ
マンションのリビングに造作障子。大人の和モダンリノベ
海外暮らしの長いご夫婦が日本で羽を休める場所
まずはマンションリノベーションの例からご紹介します。板張りの天井と、大きな窓の全面に使われた障子が印象的なリビング空間。
チーク材の床の深い色合いも見事で、貼る方向を合わせることで広がりと高級感が生まれました。
天井までの障子はリノベーションに合わせて造作されたもの。
カーテンとはまた違った、優しくも洗練された光を室内に届けます。
リビングの一角にあった和室は少し小さくし、正方形の半帖畳に貼り替えました。
同じ空間にありながらも少し奥まった茶室のように、陰影を感じさせるコーナーとなっています。
事例詳細はこちら:No.506 柔らかな陽光でくつろぐ住まい
趣味の茶道を楽しむ小上がり和室を、リビングの一角に
子どもたちが独立後のマンションを、夫婦ふたりで暮らしやすく
これからのご夫婦の暮らしをより豊かに、快適に暮らすためのマンションリノベーションです。壁の一部を撤去して一体感を持たせたLDKには、憧れのグラフテクトのキッチンとダイニングセットを。
ルイスポールセンのペンダントライトやアルフレックスのチェアなど、名作モダンデザインが映える空間です。
リビングの和室は半分に縮小し、床下に収納付きの小上がりの畳コーナーに。
コンパクトながら、高さを出したことと木格子によって、より独立感のある空間として機能させています。
お持ちの家具とも色味や質感がぴったり馴染んでいますね。
ずっとしまい込んでいたという自慢の茶道具たちも定位置ができて、いつでもその佇まいを堪能できるように。
子どもたちが泊まりに来たときは、天井スリットに格納したロールスクリーンをおろして客間としても使えます。
事例詳細はこちら:No.828 お茶香る 和モダン空間
昭和ノスタルジーがテーマの空間。主役はレトロなポスター
築33年の2×4住宅。建具や照明で和の要素をプラスして
こちらは2×4住宅ということもあり、第一印象はマンションに近いかもしれません。
既存の和室とLDKをひとつにして、1階につくった広々としたリビングスペース。
先代から受け継いだというポスターを主役に、深い木の色やタイルでレトロさをプラスしました。
リビングのすぐお隣りには、スキップフロアの和室を。
木のフレームでつくられたペンダントライトが、どこか懐かしい雰囲気を醸し出します。
模様ガラスの入った引き戸のリビングドアも、昔の瀟洒なおうちのイメージ。
ところどころに和の要素も加えつつ、洗練された和モダン空間に仕上がっています。
事例詳細はこちら:No.850 これからを暮らしやすく、ノスタルジーを織り込んで
築27年の中古戸建てを、アンティーク建具で自分らしく
ナラ無垢フローリングも、家具や建具と色味を合わせて塗装
中古戸建てを購入し、好みのデザインと住みやすい間取りにリノベーションすることにしたご夫婦。
DKとリビング、和室に分かれていた1階の間取りは壁をなくしてひとつの大空間に。
リビング収納の扉としてアンティーク建具を取り付け、空間のレトロなイメージを引き立てています。
塗装した床の色合いともよく馴染んでいますね。
キッチンやリビングドア、水まわりの建具や家具なども、お客様自らが古道具屋さんで見つけたり、DIYしたもの。
古民家のようなくつろぎ感と、軽やかな暮らしやすさが両立したおうちです。
事例詳細はこちら:No.617 simple&antique
築48年の日本家屋。見事な梁や建具などを再利用して
もとの雰囲気を壊すことなく、老朽化対策や耐震補強を万全に
最後は、何年もかけてじっくりと中古物件探しをしてきたご夫婦のリノベーションです。出会ったのは、和の趣きが魅力の築48年の一戸建て。 水まわり設備の老朽化や耐震面、細かく仕切られた間取りや低い天井を解消すべくプランがつくられました。
もともとは、建築家が自分で住むためにこだわって建てたという家。
天井を上げて出てきた見事な梁は塗装して、そのまま見せることにしました
冬の寒さを解消するために窓を交換することも検討しつつ、既存の窓の趣を大切にしたいというご希望が。
そこで窓はそのまま残し、代わりに床に断熱材をプラス。
実はこの木のサッシは、いまはつくられていない貴重なものです。
昔の日本のおうちの縁側の表情そのままで、まるで映画や朝ドラの舞台のようです。
事例詳細はこちら:No.257 風と緑と光と 2人でつくるスローライフ
まとめ
ひとくちに「和」といっても、和モダンからアンティークまで様々なテイストがあることが分かります。リノベーションの打合せでは、希望がプランナーに伝わりやすいよう、事例などをもとにイメージを共有しましょう。もちろん事例だけでなく、カフェや美術館などのスポットでもOKです!たくさんの「好き」を伝えることで、プランナーのアイデアの引き出しも開きます。
すぐにリノベーションの予定がなくても、スマートフォンなどにメモしておくのもオススメ。自分自身の好きな場所、好きなデザインを時々眺めることで元気がもらえます。