アイランドの開放感と壁付けの安心感。バランス型キッチン「ペニンシュラ」

片側が壁に接しており、「半島」を意味するペニンシュラキッチン。対面式でアイランドのような開放感がありつつ、一部は壁を立てて隠せたりと自分仕様にできて、レイアウトしやすいためとてもポピュラーです。「アイランドに憧れるけど、そこまでスペースに余裕がない」「壁付けだと子どもの様子が見えなくて心配」という人におすすめのペニンシュラキッチンの、マネしたいリノベーション事例を集めてみました。

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目次

• フルフラットならアイランドに近いスッキリとした印象
• やっぱりかっこいい！プロみたいなステンレスキッチン
• コンロ側に袖壁を設けるのも
• 片側を空けて、回遊できるペニンシュラキッチン！
• まとめ

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フルフラットならアイランドに近いスッキリとした印象

奥にはパントリーをつくって収納も万全に

最初にご紹介するのは、26年間住んできたマンションです。
子どもたちも独立し、夫婦ふたりの暮らしに合わせてリノベーションを決められました。
LDKは和室を取り込み、独立していたキッチンの向きも変えてフルフラットのペニンシュラに。


天板や換気扇フードもホワイトを選んでいるため、壁のタイルが映えますね。
背面と側面で、それぞれタイルと目地の色を変えているのもポイントです。


吊戸棚をなくして開放感を出した一方で、収納はパントリーを設けてそちらで確保。
白いタイルの壁に冷蔵庫も隠しているため、さらにスッキリとまとまっていますね。

この写真の事例詳細はこちら：No.858　飾らない上品さが魅力の大人の住まい
 

やっぱりかっこいい！プロみたいなステンレスキッチン

既製品では満足できず、オーダーメイドで理想を実現

築12年の中古マンションを購入し、リノベーションしたおうちです。
木やアイアンなどの異素材を組み合わせて、好みの空間をつくりあげました。


憧れのステンレスキッチンも、オーダーメイドで実現。
表面のつや消し仕上げが、大人っぽく洗練された雰囲気です。
背面収納の天板もステンレスで、収納扉の木とうまく調和させています。


置くものに合わせて造作した収納に、詰めすぎず余裕をつくることで生活感を出さないように。
リビングから見えても美しいステンレスキッチンの完成です。

この写真の事例詳細はこちら：No.869　異素材MIXでつくる心地よい住まい
 

カウンターは黒板塗料で子どもたちのキャンバスに！

ステンレスキッチンの例をもうひとつ、こちらは戸建て。
先ほどの例よりステンレスの質感が全面に出た、ラフで厨房っぽいイメージのキッチンです。


なんと、ダイニング側に黒板塗料を塗ることで、子どもたちがお絵描きできる仕様になっています！
家族の連絡用や、ホームパーティーのときはウェルカムボードとして使うのもいいですね。

この写真の事例詳細はこちら：No.848　4人と1匹のワクワクハウス
 

コンロ側に袖壁を設けるのも

モールテックスと木を組み合わせてカフェライクに

フルオープンのペニンシュラキッチンをご紹介してきましたが、コンロ側に袖壁を立てるプランも人気です。
このように、シンク側はオープンにしてコンロ側を隠すことで、換気扇フードも隠れるので見た目もすっきり。
カウンターはモールテックス（モルタル風塗料）で仕上げてこなれた味わいに。


キッチンの中はこんな感じで奥は玄関土間につながっており、買い物帰りに直接キッチンにアクセス可能。
お料理中の来客対応や、宅配便が届いた時などにもすぐに出られて便利そうです。


キッチンのすぐ隣りには、収納棚を兼ねたカウンターデスクを造作しました。
お気に入りの雑貨や調理道具を飾ったり、お仕事やティーブレイクにも活躍しそう。

この写真の事例詳細はこちら：No.867　DOMAのある暮らし
 

IKEAのブラックキッチンに合わせてコーディネート

袖壁を立てたペニンシュラキッチンをもう一例ご紹介します。
ダイニングテーブルとキッチン天板の木目、ブラックを印象的に組み合わせたマンションリノベ。


こちらのキッチンはIKEAで、お客様からの指名で導入。
食洗機も大型のものが入っており、家族の食器はもちろんパスタ鍋なども洗うことができるそう。
レンジフードや壁もブラックでキッチンに合わせました。


背面の吊り棚もIKEAでコーディネート。
冷蔵庫はステンレスのものを選んで、スタイリッシュにまとめています。

この写真の事例詳細はこちら：No.798　好きもこだわりもDIYも、全部諦めない！！
 

片側を空けて、回遊できるペニンシュラキッチン！

カウンターと、袖壁にニッチも設けて使い勝手よく

最後は築40年の中古戸建てを購入し、リノベーションしたおうちです。
1階の壁を撤去して、水まわりと大空間LDKの間取りに刷新しました。


キッチンのコンロと換気扇を隠す形で立てた壁もそのひとつで、ダイニング側にはニッチ棚を造作。
隣にはキッチンカウンターもつくり、簡単な食事や、子どもの宿題にも使えそう。
そして、こちらのキッチンの特徴のひとつに、両側から回り込める回遊動線があります。
動きやすいアイランドのような配置ですが、ペニンシュラ式で隠したい部分はしっかり隠しています。


収納も扉付きとオープンの両方を設置し、必要な調理道具はさっと使えるように配慮。
リビングの大きな掃き出し窓からの光が届き、明るく気持ちのよいキッチンです。

この写真の事例詳細はこちら：No.809　ひろびろのびのび　育つ家
 

まとめ

同じペニンシュラタイプでも、見せるor隠すのバランスや使う素材によって、できるキッチンは千差万別。とってもバラエティー豊かですね。キッチンは配置によって、それぞれメリットとデメリットがあります。お料理だけでなく、日々の他の家事との動線も組み合わせてシミュレーションしてみてください。使いやすさもデザインもお気に入りの、自分仕様のキッチンを一緒につくりましょう。